「4歳でどこまで数を理解できるのが普通?」
「数字好きを伸ばしてあげたいけど、どうすればいいの?」
このような悩みや疑問を抱えていませんか。子どもの興味や関心を伸ばしてあげたいと思いながらも、どう関わればいいのか迷う保護者の方も多いでしょう。
本記事では、平均的な4歳児の数理解の発達段階や、数字好きな子によく見られる特徴、家庭でできるあそび・絵本・習い事の選び方までわかりやすく解説します。

お子さんの興味を上手に伸ばしてあげたい方は、ぜひ最後までお読みください。
数字が好きな4歳の特徴とは?平均的な数の理解との違いに注目!

4歳ごろは数に興味を持ち始める時期ですが、その理解の進み具合や関心の度合いには個人差があります。

「好きすぎてちょっと心配…」と思うママもいれば、「どうやって伸ばしてあげればいいんだろう?」と悩むママもいるかもしれませんね。
まずは、一般的な4歳児がどれくらい数字を理解しているのかを知っておくことが大切です。ここでは、4歳児の数の理解の目安と、数字好きな子どもに見られる特徴についてわかりやすく解説します。
平均的な4歳児の「数の理解」
4歳ごろになると、子どもたちは少しずつ「数の世界」を理解し始めます。
静岡大学教育学部の研究によると、4歳頃から数字を読む力・数を比べる力・実際に操作する力など、いくつかの力が同時に育ち始めるといわれています。
たとえば「どっちが多いかな?」と比べたり、1〜10まで数字を読んだり、お菓子を2個取り出したり。さまざまな場面で数にふれる力が育っていきます。

ただし、この時期にしっかり扱える数の範囲は9以下とされており、無理のない範囲で経験を積んでいくことが大切です。
4歳は数字に親しみながら、少しずつ意味を理解し始める大切な時期。日常の中にたくさん数にふれられるあそびを取り入れていくことで、自然と興味も広がっていきます。
数字が好きな4歳児の特徴とよくみられる行動例
数字が好きな子どもには、平均的な理解を超えるような「ちょっとすごいかも?」と思える特徴が見られることがあります。
特徴のカテゴリ | よく見られる行動例 |
---|---|
数の数え方 | ・10以上、時には100以上の数を数えようとする ・物と数字を結びつけて数えるのが得意 |
数字への関心 | ・時計、カレンダー、車のナンバーなどの数字にすぐ気づく ・「この大きい数字はなんて読むの?」と数字に関する質問が多い |
数の比較・大小 | ・「どっちが大きい?」などの質問にすぐに答える ・大きさ、量の違いに敏感 |
簡単な計算への興味 | ・お菓子やおもちゃの数を使って足し算、引き算をする ・具体物なしでも暗算しようとする |
規則性への気づき | ・偶数、奇数の違いに気づく ・数字の並びや繰り返しにおもしろさを感じる |
こうした特徴が見られるお子さんは、数字や量に対する鋭い感覚を持っている可能性が高いといえるでしょう。

我が家は、車のナンバーでゾロ目を見つけるのが大好き!「11-11の車だ!」と見つけるたびに嬉しそうに声をあげていました。
大切なのは、この「好き!」という気持ちを大切にしてあげること。興味があることは、これからの学びの大きな力になります。
数字好きな4歳にぴったりの数字あそび4選

数字に興味がある今こそ、楽しみながら数とふれあうチャンス。あそびの中に自然と数字を取り入れていくことで、無理なく理解が深まり「もっと知りたい!」という気持ちが育っていきます。
ここでは、数字好きな4歳にぴったりなおすすめの数字あそびを4つご紹介します。
一つひとつ見ていきましょう。
数字のおえかき

数字の形に興味が出てきたら、数字のおえかきがおすすめです。
お絵かき感覚で数字をなぞったり描いたりすると、数字を楽しく・自然に覚えられます。紙とペンさえあればすぐに始められる手軽さも魅力です。
我が家の4歳も数字を描くのが大好きで、紙とペンを渡せば1〜100まで何度も書き続けます。

保育園でも、お絵かきの時間に一人だけ数字を描いていた……なんてことも。
水でかける数字なぞり書きボードやお風呂の壁に描けるクレヨンを使えば、何度でも描き直せてラクちん♪楽しみながら、数字の形や筆の運びを覚えられるあそびです。
トランプ

数字に親しむなら、身近なアイテムであるトランプも大活躍します。
トランプには1〜13までの数字がそろっていて、数の大小・順番・ペアなど、さまざまな数字の感覚を自然に身につけられます。
たとえば、神経衰弱では同じ数字を見つける記憶力と数字認識を、七並べでは数の順番を、ババ抜きではペアの数字を集める楽しさを味わえるでしょう。

我が家の4歳もトランプあそびが大好き。あそび終わったあとは、自分でカードを1〜13まで順番に並べて箱にしまってくれます。
そんな姿を見ると「数字が好き」という気持ちがどんどん育っているのを実感します。
トランプゲームは、年齢に合わせてルールをやさしくすれば、4歳でも十分楽しめますよ。
すごろく

すごろくは、シンプルだけど奥が深い数字あそびのひとつです。
サイコロを振って、出た目の数だけコマを進める中で、数の読み取りや量の感覚が自然と育っていきます。
最初は「いくつ出た?」と目を当てるだけの簡単なルールでOK!慣れてきたら、サイコロを2つ使って合計を出すなど、少し発展させるとさらに楽しくなりますよ。
あそびながら、数の合成・分解や「数っておもしろい!」という気持ちを育てられるのが、すごろくの魅力です。
お風呂ポスター(数・カレンダー)
お風呂に貼れる数字やカレンダーのポスターは、日常の中で数字に親しむきっかけをつくってくれるアイテムです。100均でも手に入るので、手軽でコスパも抜群です!
お風呂で体を温めながら「今日は何日かな?」「この数字なんて読むの?」と声をかけることで、リラックスした雰囲気の中で自然と数字にふれられます。
日付を確認したり、1から順番に数を数えたりするうちに数字が生活の中にあるものとして身についていきます。

我が家では「100まで数えたらお風呂から出る!」と子ども自身がルールをつくって、楽しみながら数字にふれています。
これらのあそびを通じて、お子さんは楽しみながら数の世界にどんどん入り込んでいきます。夢中になっている子どもの姿はとても可愛いですよね。
もっと他の知育おもちゃが知りたい方は、こちらの記事もご覧ください!
数字が好きな4歳におすすめの絵本

数字がテーマの絵本を読むことで、ただ数えるだけでなく「数字っておもしろい!」という感覚を育てることができます。そんな数字好きな4歳にぴったりの絵本シリーズをひとつ紹介します。
100かいだてのいえシリーズ

いわいとしおさんの「100かいだてのいえ」シリーズは、数字が好きな子にぴったりの絵本です。
1階ずつページをめくっていくうちに自然と100まで数える流れになっていて、あそび感覚で数字に親しめます。

私が1ページ読むと、次は子どもが数字を数える‥‥という流れが自然と生まれました。
縦に開くしかけも楽しくて「つぎは何階かな?」とわくわくが止まりません。住んでいるキャラクターたちもとってもユニークで、読書の楽しさもしっかり味わえます。
数字と絵本、どちらも好きなお子さんにはとくにおすすめです。
数字に夢中な子どもがもっと伸びる!おすすめの習い事

数字が好き気持ちを大切にしながら、もっと広く・深く伸ばしていけたら嬉しいですよね。そんなときに役立つのが、数字や論理的思考を自然と育ててくれる習い事です。

4歳くらいから通える習い事も増えるので「そろそろ始めてみようかな?」と気になっているパパママも多いのではないでしょうか。
ここでは、4歳から無理なく始められて、数字好きな子にぴったりの習い事をご紹介します。
そろばん・算数教室・通信教材
数字が得意なお子さんには、数のおもしろさを深く味わえる習い事を取り入れてみるのもおすすめです。計算力や数理センスを育てる3つの選択肢を紹介します。
習い事 | 特徴 |
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そろばん | 珠をはじく手の動きとともに、数の感覚を体で覚えられるのがそろばんの魅力。楽しみながら集中力や暗算力も身につくので、「計算って楽しい!」と感じやすい習い事です。 |
算数教室 | 数や図形・論理的な考え方など、算数の基礎を楽しく・体系的に学べる場です。年齢に合った教材やカリキュラムがそろっているので、あそび感覚で学べるところも◎。 |
通信教材 | 自宅でマイペースに取り組みたい子には、通信教材もおすすめ。 タブレット学習や紙教材など、ゲーム感覚で楽しめる内容が多く、考える力も育ちます。 |
お子さんの性格や興味に合わせて、ぴったりの習い事を選んでみてくださいね。
プログラミング・囲碁・将棋
数字そのものを扱わなくても、考える力や筋道を立てる力を育ててくれる習い事は、数字好きな子にもぴったりです。論理的思考を伸ばすおすすめの習い事を紹介します。
習い事 | 特徴 |
---|---|
プログラミング | 順番に考える力や、論理的に組み立てる力が育ちます。ゲーム感覚で楽しめる教材も多く、あそびながら思考力アップに◎。 |
囲碁・将棋 | 先を読む力や集中力が自然と身につきます。考えるのが好きな子にぴったりの頭脳系あそびです。 |
数字に限らず考えることが好きなお子さんには、こうした習い事がぐんぐん力を引き出してくれますよ。
習い事はいつから始めるべき?
「4歳から習い事って早いのかな?」と悩む方も多いかもしれません。大切なのは、お子さんが興味を持っていて、無理なく続けられるかどうかです。
ただし、数字好きな子には良いタイミングにも思えますが、必ずしも習い事が合うとは限りません。

実際、我が家の子どもたちには習い事が合わず、数字関連の習い事はしていません。
体験教室や家庭でのあそびからスタートして、楽しめそうなら少しずつ進めるのがおすすめです。無理せず、その子に合った関わり方を見つけていきましょう。
数字好きな4歳の「好き」を大切に、未来へつなげよう

数字が好きな4歳の「好き」という気持ちは、その子ならではの素敵な個性です。
大切なのは、その興味を無理に伸ばそうとするのではなく、日々の暮らしやあそびの中で自然に育てていくこと。
お子さんのペースに寄り添いながら、「数字って楽しいね」と感じられる関わり方を心がけましょう。
家庭でのちょっとした工夫や、必要に応じて習い事なども取り入れながら、お子さんの好奇心を未来につなげていけるといいですね。
この記事でご紹介したあそびや絵本が、数字をもっと好きになるきっかけになれば嬉しいです。
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